負けるなブルーズ

航空ショーで米海軍機墜落、操縦士1人死亡

(CNN) 米サウスカロライナ州ビューフォートで21日午後4時頃、米海軍所属の曲芸飛行チーム「ブルー・エンジェルズ」による航空ショーの終盤、飛行中のF/Aホーネット1機が墜落し、操縦士1人が死亡した。操縦士の家族は墜落のもようを目撃していた。米海軍関係者が夜の記者会見で発表した。

米国防総省の規定に従い、死亡した操縦士の氏名は24時間発表が保留される。

墜落原因は今のところ不明だが、飛行場の管制官はCNNに対し、鳥が飛行中の航空機エンジンに巻き込まれた可能性を指摘した。ビューフォートの天候は当時良好だった。

墜落地点は、航空ショーの会場となっていたビューフォート海兵隊飛行場から約5キロ離れた地点で、民家や車両に被害が出た。AP通信は、8人が負傷したと伝えている。

航空ショーは21、22日の両日行われ、22日も予定通り開催される。

 800pxblue_angels_tuck_under_break

 残念な話です。世界でも一、二を争うレベルの高さで有名なミリタリーアクロチーム「ブルーエンジェルス」の一機が墜落したとの話です。

 多分、これから原因究明の為飛行停止処分を受ける可能性もありますが・・・・事故翌日の飛行を許可している所を見ると海軍上層部は機体及び整備の問題ではないと判断している様ですね。実際、状況証拠ではありますがエンジンへのバードストライクと判断されている様ですし。ただ、これが日本なら原因はどうあれ即時飛行停止&一年程度は活動停止しかねないですね。さすがお国柄が違います。

 しかし、墜落機のパイロットの家族が見ていた、ってのは想像に余りありますね・・・・・実際、自分がそういう所にいたとしたらと考えるといたたまれない様な。パイロットのご冥福をお祈りします。

 今回の記事で米軍パイロットの名前が24時間公表出来ない、という規定がある事を知りました。半分戦時下にあるアメリカ軍ならではなのでしょうね。ウチのいとこのダンナが米空軍の整備担当でして、イラクへ行くのかどうかちょっと心配という話があったり無かったり。身近な所に戦争の影が忍び寄る私でもありました。

| | コメント (14) | トラックバック (1)

故意と過失が絡み合う情報漏洩?

 先日から問題になっている海自の情報漏洩事件ですが、なんか変な方向に向かいつつある感じです。

イージス艦情報、わいせつ画像交換で拡散

 海上自衛隊第1護衛隊群の護衛艦「しらね」の2等海曹(33)がイージス艦情報を持ち出した事件で、情報は、2曹が同僚からわいせつ画像をコピーした際に流出していたことが4日、神奈川県警などの調べで分かった。

 新たに別の下士官1人に情報が渡っていたことも判明、関与者は計3人になった。それぞれのハードディスクやパソコンには、情報とともにわいせつ画像が記録されていたという。同県警などでは、画像のやり取りを繰り返す間に、情報が拡散したとみている。

 捜査当局などによると、2曹のハードディスクに入っていたイージス艦などの情報ファイルは、別の護衛艦の乗組員のパソコンからコピーしたものだったが、その後の調べで、ほかにも別の下士官が、この情報ファイルを含むデータをパソコンなどにコピーしていたことが分かった。

 調べに対し、2曹は「わいせつ画像をコピーしたら、イージス艦の情報ファイルも一緒に入っていた。後から気づいた」などと供述。残る2人の下士官のパソコンなどにも、2曹と同様のわいせつ画像が大量に入力されていたことが確認されている。

 3人とも、イージス艦情報にアクセスできる権限はなく、同県警や海自の警務隊などでは、秘匿性の高い秘密情報にアクセスできる幹部の関与も視野に、関係者から事情を聞いている。

 防衛省・自衛隊では、昨年2月に佐世保基地所属の護衛艦乗員から秘密情報がインターネット上に流出した問題を受け、業務用データの持ち出し禁止や、私有パソコンの秘密情報を削除するよう次官通達を出した。しかし、下士官らは、指示に従っていなかった。

 一方、流出したイージス艦の情報には、同艦に搭載されたイージスシステムのうち、複数の目標に同時に対応するレーダーの性能や、迎撃システムに関する図面や計算式とみられる情報が含まれていた。この中には「指定前秘密」「秘」などと付記された自衛隊法上の秘密情報があった。

 なんか、非常にあり得そうでごまかされそうになる話なんですが・・・・・少なくとも、画像のやり取りするのにわざわざHDD使うヤツっているんですか?USBメモリで十分でしょうに。それに「画像と一緒に情報ファイルまでコピーしちゃった」なんて言われてもああそう、なんて言えるか(# ゚Д゚)ヴォケ!! ただでさえ機密度の高そうな情報ばかり含まれたファイルばかり持っていてその言い訳は通じないぞ。

 まず最初に艦のシステム&情報を入力したコンピュータからデータをコピーしたヤツ(=スパイ)を見つけだす事が必要ですね。もしかするともう退役しちゃってる可能性も高そうな・・・・(だからなかなか捜査が進んでいないのか?)

イージス艦情報は幹部解説用、98年に海自3佐が作成

 海上自衛隊第1護衛隊群の護衛艦「しらね」の2等海曹(33)がイージス艦情報を持ち出した事件で、秘密情報の入ったファイルの作成者として、イージスシステムの保守管理を担当していた40歳代の3等海佐が記録されていたことが5日、神奈川県警と海自の調べでわかった。

 このファイルは1998年にシステムが更新された際に作られたとみられ、新システムの性能などを海自幹部らに解説するための内部資料だった可能性が高い。3佐と2曹らに職務上の関係はなく、県警や海自警務隊は情報漏えいルートを追及している。

 捜査当局などによると、県警が今年1月20日に2曹宅から押収したハードディスクに入っていたイージス艦の秘密ファイルについて、県警などが解析したところ、市販されている会議発表用資料作成ソフトで作られ、作成者として3佐の氏名が記録されていた。

 3佐が、イージスシステムの保守管理などを担当するプログラム業務隊(当時)に所属していたのは97年9月~2000年3月。イージスシステムは、98年3月に就役したイージス艦の4番艦「ちょうかい」から新しくなった。3佐は新システムを学ぶため、米海軍に留学して専門講座を受講しており、県警や海自では、3佐が帰国後、新しい性能などを海自幹部らに普及・教育する資料として作成したとみている。

 海自関係者によると、イージス艦とともに艦隊を組む護衛艦の幹部や、イージス艦のレーダーやミサイルの担当者に対する教育では、秘密情報に該当するデータは厳しく管理されている。講義で配布される資料も、性能に関する数値は空欄にし、教官が口頭で説明する。

 なんか、情報自体も内規違反で作られていた物の様ですね。まさかこうやって外部に持ち出されるとは夢にも思っていなかったんでしょうね、作成者の三佐。

 それにしても、二曹の中国人の妻は密入国だったにも関わらずどうやって合法的に結婚出来たのか?とか結婚三ヶ月でいきなり入管に自首したりとかかなりおかしい事やっていたそうで、もしかすると強制送還狙いで合法的に中国へ帰還する為の工作員の手なのかも?とか思ってしまう私。この辺は是非公安調査庁とも連携して国内防諜機関総動員で捜査して欲しいと思う私。

 お願いだから、今後イージスシステムのレベルがウリナライージスと同程度にされてしまわない様海自にはしっかりしてもらいたいと思います<(_ _)>

| | コメント (51) | トラックバック (1)

実害を及ぼし始めた防衛相

発言影響? 米副大統領、久間防衛相と会談せず 

 来日するチェイニー米副大統領が久間章生防衛相と会談しないことが19日、正式に決まった。副大統領来日の目的の一つには「日本のイラクやアフガニスタンでの努力に謝意を伝える」ことがあるだけに、異例の対応といえる。

 イラク戦争や米軍再編問題をめぐる久間氏の一連の発言が影響したものとみられるが、守屋武昌事務次官は19日の会見で「(会談が)可能であれば望ましいということはあったが、直接のカウンターパートでなく、日程の調整がつかなかった」と述べた。

 チェイニー副大統領は21日に米海軍横須賀基地を訪問、在日米軍幹部とともに自衛隊幹部とは面会する。

 それ見た事か。一度ならず二度までも米軍にかみついた久間防衛相に対してアメリカも不快感を隠して来ませんよ。

 閣僚ならば、もっと高所から大局的に物事を見て話さねばならないはずなのに、自分の感想をずばり話してしまう考慮の無さ。それを露呈しておいて未だ防衛相の座にいる事自体が悪影響なのに。今回の米副大統領の「日本の軍事的貢献」に対する伝達に加わらせてもらえない防衛相トップなんて恥ずかし過ぎます。

 理想はどうあれ、日本を取り巻く現実を見るにアメリカの軍事的、政治的な国際関与の大きさは無視出来ません。良好なはずの日米関係を壊しかねない要因は早期に処理しておくべきではないのでしょうか?

| | コメント (1354) | トラックバック (0)

護衛艦「たちかぜ」退役

 1月15日、30年の任務を終えて海上自衛隊護衛艦隊旗艦を務めていたミサイル護衛艦「たちかぜ」が横須賀・船越基地にて退役しました。横須賀地方隊の記事はこちら

 ささいな事ではありますが、個人的にこの艦には思い入れがあったりします。

 かなり昔・・・・まだピットロード東名が「たちかぜ」級のキットを出していなかった頃ですが、割と改造を苦にせずこなしていた若き日のワタクシ、一度「たちかぜ」の1/700フルスクラッチをやってみようと思い立った事があり、丸グラフィックスなどを用意した上でホウ材を切り出してえっちらおっちら削った訳で。昔から削るのは大好きなので、艦首のナックル部分などは必死にエッジを立てようと削った覚えがあります。

 が、残念ながらそれだけやっていれば良し、という程模型製作に飢えていた訳では無かった私は他に浮気(爆)途中まで進んだ船体は残念ながらそのまま放棄されていまいましたとさ・・・・・_| ̄|○

Dsc_0094_2    その後、ピットからキットが出たのに合わせてキットは買ったものの、どうしても製作に着手出来なかったんですよね・・・・・海自のイベントでは一番写真を撮りまくった艦だったかも知れません。去年の観艦式では退役のウワサが出ていたからでしょうか、やっぱりカメラを向ける頻度が高かった気がします。最近就役の護衛艦は構造物へ上がりにくい艦ばかりなのですが、「たちかぜ」の様に露天艦橋に上がれる艦の減少はイベント参加者としてはちょっと残念で仕方がありません。

 「世界の艦船」誌によりますと、今度の護衛艦隊旗艦は「たちかぜ」級最終艦の「さわかぜ」だそうですが、未だ62護衛隊から異動したという話は聞いていませんので、しばらくは空白のままにして「あたご」級イージス護衛艦が就役し始めてから改造工事を行うのではないかと愚考したり。今後はミサイル護衛艦の移動が激しくなりそうですね。多分、イージス護衛艦だけで護衛隊を編成する護衛隊群も出現するでしょうし。第一、第二護衛隊群はそうなる可能性大ですね。61護衛隊に「きりしま」+「あたご」、62護衛隊が「こんごう」+「あしがら」、63護衛隊&64護衛隊には「みょうこう」「ちょうかい」に「はたかぜ」級のコンビという感じを想定しています。

 何はともあれ、30年もの間ご苦労様でした(゜д゜)ゝ>たちかぜDsc_0090_1

| | コメント (586) | トラックバック (0)

いたちごっこのヨカーン

防衛省:内部文書の暗号化ソフトを導入へ

 航空自衛隊員の私有パソコンから昨年11月、米中東軍の作成資料などがインターネット上に流出した問題を受けて、防衛省は19日、内部文書の暗号化ソフトを導入するなどの対策を発表した。

 暗号化ソフトは防衛省が独自に開発。内部資料を記憶媒体などに記録して外部に持ち出してもソフトが入っていない私有パソコンでは暗号を解除できず、情報を見られなくなる。今年4月から約15万台の官用パソコンに順次導入する予定だ。また、防衛省・自衛隊の職員約26万人から、業務用データを持ち出したり私有パソコンに保存しないとする誓約書を提出させる。

 今度は暗号化ソフトがファイル交換ソフトによって流出、ですか?w

Tan  元々、最高刑に銃殺があってもおかしくない軍隊、もとい自衛隊のはずなんですが、そういう組織で「誓約書」なんてものによって実効ある規制をかけようなんて甘過ぎませんかね?もっと「情報漏洩やったら身の破滅だ」レベルの重罪を負わせる方が効果あると思うんですがね。

 結局処分が甘いんで足下見られて続々漏洩が続く、そんな展開が見えてしまうワタシ・・・・_| ̄|○  米軍にだけは見限られないで下さいよ、自衛隊。

| | コメント (509) | トラックバック (0)

やっちまったよ海自・・・・orz

海自潜水艦がタンカーと接触、かじを損傷…宮崎沖

 21日午前9時50分ごろ、宮崎県・都井岬沖約60キロ付近の海上で、海上自衛隊の練習潜水艦「あさしお」(定員約70人、長さ86メートル、幅10メートル、高さ10・5メートル)が、航行中のパナマ船籍のケミカルタンカー「スプリングオースター」(17人乗り組み)と接触した。

 あさしおは船体後部のかじを損傷したが、双方とも航行にほとんど影響はなく、乗組員らにけがはなかった。

 海自によると、あさしおは、海中で深度を変更する訓練中で、海面に向かって浮上していたところ、水中音波探知機(ソナー)に、周辺に船舶がいるとの反応があったため、下降しようとしたが、よけきれなかったという。

 海上幕僚長は「海上自衛隊の潜水艦が船舶と接触する事故を起こしたことは誠に遺憾。早急に事実関係を確認したい」としている。

 タンカーにはフィリピン人16人、韓国人1人が乗っていた。

 正直、やっちまったか・・・・・って感じです。

N_asashio02  ご存じの方も多いかも知れませんが、「あさしお」は練習潜水艦に類別され、現在はAIP動力(スターリング機関)を搭載して実験を行っている試験艦でもあります。現在は呉の第一練習潜水隊に属して練習艦任務にも就いているものと思われますが・・・・・それでもまるで原潜「グリーンビル」の二の舞の様な事故を起こしてしまったのは痛恨の一撃です。

 正規のクルーによる運用だったのか、それとも訓練クルーによる運用だったのかによっても変わりますが、安全は第一に考えねばならないのは言わずもがなであります以上、商船の航路に近付き過ぎた等の過失があったのか、ソナーによる水上監視が甘かったのか等今後問題点を明らかにしていく必要が海自にはあろうかと思われます。

 しかし、一番怖いのは「タンカー乗員に韓国人がいた事」ではなかったかと・・・・「謝罪と賠償」コールが起きるのが怖いです_| ̄|○

| | コメント (59) | トラックバック (1)

イントレピッド=不沈艦?

大戦中の不沈艦が「座礁」=改修で出港、泥につかまる-米 

Int691030  【ニューヨーク6日時事】第二次世界大戦中、旧日本軍機の特攻攻撃に耐えた退役空母「イントレピッド」(約27000トン)が6日、スクリューを泥にとられて航行不能に陥った。退役後、ニューヨークのハドソン川沿いの埠頭(ふとう)で博物館として利用されてきたが、改修のため出港した直後だった。
 米メディアによると、イントレピッドは満潮時にタグボート6隻に引かれて出港。しかし、数メートル進んだだけで「暗礁」に乗り上げた。次回の満潮まで待つか、現在の位置で改修を進めるかの選択を迫られている。

 うーん、何て言っていいのやら。以前にこの埠頭に持ってきた時には何とも無かったのに、今になって沖出ししたら座礁しちゃった、って事ですよね。

 何でハドソン川に「暗礁」があるのか小一時間問いつめたい所でもありますが、付近の浚渫をちゃんとしておかなかったが故の事故とも言えそうですね。現場での改修はちょっと無理があるでしょうから、選択としては●一度離礁してから浚渫し直す●艦体に浮力増加用のタンクを括り付けて移動させる 位しか思いつかないんですが。しかし2年も閉鎖ですか。ちょっと残念ですねぇ。

 それにしても、題名の付け方が陳腐で・・・・フランクリン位の大損害食った艦なら分かりますが、イントレピッドで「不沈艦」ってのはちょっと言い過ぎな気がするのは私だけでしょうか?(確かに5機も特攻食った艦はそうそう無いですけどね)

| | コメント (7) | トラックバック (0)

観艦式予行へ行ってきました(25日版)

   遅くなりましたが、観艦式予行2回目の25日に再度参加してきたレポートを。

 基本的に画像は前回となるべく重ならない様にしました。

 25日は前回と同じく受閲部隊の礼砲担当艦「しまかぜ」に乗ります。

 今回は私とこれまた乗艦券提供の知韓コメンテーターなか氏、ホビー関係ライターの井出倫センセと奥方、それにガレキ原型師の岡本氏と英海軍の偉い人KUBOやん!氏の計6人という大所帯で参加となりました。そのせいもあって、到着時間は前回よりも遅めになり、基地前に着いた時にはもう乗艦者がごった返してました。乗艦までの残り時間が少ない我々6人は気もそぞろに順番待ちしていましたが、関係者からの「しまかぜ乗艦者は列から出て前に来て下さい」の声にあわてて前進。出港時間が迫った艦の乗艦者を先に処理する意向の様で、乗艦券チェック、手荷物検査も優先してもらい、早足で乗艦「しまかぜ」へ。

 実はしまかぜはメザシ停泊の一番外側の艦でして、一番最初に出港する艦になっており、そのせいで22日のたかなみよりも早い時間に搭乗締めきりになるのです。本来の締めきり5分前に乗艦する我々一行(^ω^;)そのせいで陸からの写真は一枚も無し(爆)

Dsc_0037  艦旗掲揚もそこそこに本艦は出港。先行するのは隣の船越から出てくるゆうばり型DE。そしてすぐ後から接近する同じ礼砲担当のあさかぜ。この艦は本艦の前に位置する艦なので、かなり早くから追い抜きをかけてきていました。(画像は追い抜き接近中のあさかぜ)

Dsc_0069  そして、礼砲担当部隊先頭艦のさわかぜと合同し、一路伊豆大島を正面に見ながら航行します。

Dsc_0072  それから、ヘリ担当部隊の3隻の追い抜きを受けます。まずは先頭艦のたかなみ。3日前にお世話になった艦です。改めて他艦から拝ませていただきました。艦首の127mm砲が前型の「あめ」型よりもスパルタンです。

Dsc_0076  その後方からたかなみと同型のおおなみの追い抜き。おおなみは操砲展示中で、主砲が右舷を指向していました。同時に同じ方向を指向している艦橋上の射撃指揮装置にご注意。

Dsc_0087  ヘリ部隊3隻の編隊航行です。

Dsc_0094  その後ろから受閲部隊先頭艦となる護衛艦隊旗艦たちかぜがやってきます。後甲板のミサイルランチャーが逆向いてますが、これも操作展示中のため。この後、ミサイルを再装填していました。

Dsc_0131  そして、隊列を整える我が受閲艦隊。たちかぜの後ろへ付くべく一斉に変針するヘリ部隊。

Dsc_0145  そして我が礼砲部隊もその後ろへ変針。目出度く単従陣を完成させました。こうなるとますます式典にふさわしい感じになっていきます。

 この頃、かなり天候が良くなり、日差しさえ強くなってちょっとばかり顔が焼けてしまいました。洋上の天気は二転三転してつかみ所がありませんね。

Dsc_0158  その後、先行していた潜水艦部隊に追いつき、これをパスしていきます。先頭は最新鋭のやえしお。

Dsc_0176  その頃、式典会場から少し離れた所に見慣れぬ艦影が。最初は海面警戒の「ゆき」型護衛艦かと思ったんですが、煙突が2本に見える。おかしいと思って良く見たら、なんと米海軍のアーレイ・バーク型イージス駆逐艦が2隻停泊していました。左がカーチス・ウィルバー(フライトⅠ)、右がラッセン(フライトⅡA)。何と言うか、我々は「ただ見か?」「採点係じゃね?」と憶測・・・・・(笑)

Dsc_0185  そして、12時になって式典は始まったのですが・・・・・なぜか、受閲部隊の隊列が乱れ始めました。(原因不明)前回の22日には無かった問題でした。画像から、その時の乱れ方が良くわかると思います。結局、修正しきれていませんでした。

 観閲部隊から、先の記事では載せていなかった艦を何枚か。

Dsc_0196  まずは隊列3番艦のイージス護衛艦ちょうかい。佐世保の艦です。一応現役イージス艦では最新鋭艦となります。(来年あたごが就役しますが)

Dsc_0203  次は随伴艦のさわぎり。今ではちょっと旧式艦の部類に入ってしまう艦ですが、イギリスの観艦式では一番人気のかっこいい艦だったそうです。(独特の2本マストが結構良いですよね)これまた佐世保の艦です。

Dsc_0213  艦隊の観閲が終わると今度は航空部隊の観閲飛行です。

 最初は海自の機体。SH-60J対潜ヘリコプターの編隊です。

Dsc_0215  そしてRH-53E掃海ヘリコプター。西側では最大のヘリです。この種の掃海ヘリを使っての掃海はアメリカと日本でしか行われていないので、結構珍しい機体です。近い内にヨーロッパ製のMCH-101と交代する予定。

Dsc_0219  次は陸自のCH-47。

Dsc_0225  そして岩国配備のUS-1A救難飛行艇。日本が世界に誇れるトップクラスの飛行艇です。現在、後継機のUS-2が試験中。

Dsc_0227  そして海自の主力航空機とも言うべきP-3C対潜哨戒機。現在も80機が現役でがんばっています。これ無しに日本付近の対潜防御は成り立たないでしょうね・・・

Dsc_0228 次に空自から単機でお出ましのC-130H輸送機。対外任務の花形として活躍中であり、今回の機体もイラク帰りのライトブルー塗装機でした。

Dsc_0231 そして次は戦闘機。まずは支援戦闘機のF-2。これがまた小さいやら早いやらでまともに写すのが非常に大変でした。対空砲操作員の苦労がなんか分かった様な、そんな気がします(爆)

Dsc_0233  そして主力戦闘機のF-15Jイーグル。こっちの方が的が大きくて写し易かった様な(苦笑)

Dsc_0254  航空観閲も終わり、今度は訓練展示です。再度反転してきた各艦ですが、観閲付属部隊はまだ何やら大変そうな(苦笑)

Dsc_0260  最初の展示は本艦が行う礼砲展示。3隻が順次、観閲官へ向けて礼砲を2回発砲します。(次のボフォース対潜ロケット発射は位置関係が悪く撮影不可。そしてヘリ発艦も本艦から遠くなって良い写真が撮れなかったので、よって割愛。前記事をご参照下さい)

Dsc_0287  次に洋上給油展示。護衛艦はるさめと補給艦ときわの間にある給油管に注意。大型艦同士の近接航行は結構高度なテクニックが必要だそうです。

Dsc_0290  次にやまゆきによるIRフレア発射&放射能洗浄の展示。

 IRフレアは接近してくる対艦ミサイルの赤外線シーカーの目をごまかす為の偽熱源です。これと同時にレーダー欺瞞の為のチャフも撃ち出されます。 そして、核兵器が使用された場合に降り注いだ放射性物質を洗浄するためのシャワーの実演です。(このシャワー、結構効果的なんだそうです)

Dsc_0306  そしてミサイル艇3隻による高速航行展示。前回はもっと旋回したりしたんですが・・・今回は直線航行だけでした。

Dsc_0330  次に航空部隊の展示。まずはUS-1Aによる洋上着水展示。これがまた、非常に低速な飛行でして、まるで海のFi-156シュトルヒの如き。落ちるか、落ちるかと言いながらなかなか着水せず、ストンと置くかの如き着水。そして、今度はもう?と思う位ふわりと滑走距離無しに離水。こんな飛行機はなかなか見られないでしょう。

Dsc_0332  ちなみに、今回の「2ちゃんねらー母艦」と渾名された試験艦あすか。なぜか乗艦報告の多い艦として名が上がり、自然に2ちゃんねらー母艦指定されてしまった悲しい艦です(爆)これまたちなみに、前回の母艦はぶんごだったそうな・・・・

Dsc_0337  そして、まだ続く航空部隊展示。今度はP-3CによるIRフレア投下&対潜爆雷の投下。

 22日はUS-1Aとの連携不手際があって投下出来なかったフレアですが、今回はちゃんと投下完了。

Dsc_0344  そして、対潜爆雷は・・・・今時果たしてどの程度有効なのかは分かりませんが、結構豪勢に投下していきました。(投下する機体も撮ったんですが・・・・投下する爆雷が小さすぎて見栄えがしないので割愛(^ω^;))

Dsc_0366  これにて式典は終了。参加艦艇はそれぞれ母港へ帰還する訳ですが・・・・

 途中で色々面白いものも見られる訳で、今回はLCACを収容するLSTしもきたを発見。

Dsc_0369  そして帰港途中の編隊航行。結構スピードが上がるので航行自体は帰りの方が面白いのです。

Dsc_0374  帰りの同航艦の一隻、潜水艦救難艦ちはや。あまり見られない特務艦の一隻です。艦中央部に沈没した潜水艦への救助用潜水艇DSRVを搭載しているのが見えます。

Dsc_0407  帰港の途中、サービス飛行で接近してきたたかなみ搭載のSH-60K。3日前にかぶりつきで見てきた機体ですが・・・・またすぐそばで見る事が出来ました。いつかキットが出たらこの機体作ってみよう(出るかどうか分からないけど・・・・海自しか持っていない機体なので)

Dsc_0459  戻ってきた横須賀港内、米軍基地の桟橋に停泊中のイージス巡洋艦シャイロー。この艦は世界でも数少ない弾道ミサイル防御用ミサイル「スタンダードSM-3」を搭載した艦です。(なぜか、防衛目的のミサイルをメインに搭載した巡洋艦が来たというだけで反対行動を起こす平和船団とやらもこの港にいるのですが・・・・・)手前にいるのは空母艦上における航空機火災消火訓練用のF-14。当然飛行出来ないドンガラですが、日本で唯一見られるF-14でもあります(笑)

Dsc_0461   そして、横須賀最大のドック六号ドック。ここで空母信濃が作られています。現在もこのドックは米空母専用ドックとして横須賀基地造修施設のメインとなっています。

 帰りは22日に比べて非常に早く、30分も早く上がってしまえた為に基地内の酒保に行ってしまい(爆)艦旗降下を見なかったのはちょい失敗。基地内の帰り道は見送りの自衛官&地連担当官で一杯(^_^;) なんと営門へ近付くにつれて敬礼してくる幹部の階級章が上がってくる二佐、一佐、え!海将補?!・・・・・最後はなんと海将!Σ(゚ロ゚ノ)ノ  横須賀地方総監閣下ですかい?! 結構ビックリさせていただきました。

 これにて私にとって3年ぶりの観艦式ウィークは終わりを告げました。今日行われた本番が本来の終わりなのですが。また3年後、今回の経験を生かして改めて乗艦券入手レースの勝者になるべく頑張らねば(爆)

 今回、2回も乗艦出来たのはひとえに家族を動員しまくって当選を勝ち取ったなか氏のお陰です。本当にありがとうございました<(_ _)>

 

| | コメント (2103) | トラックバック (0)

観艦式予行へ行ってきました(22日版)

 今週は22日と25日の両日、海上自衛隊が3年ぶりに行う「観艦式」の予行に行ってきました。(本番は29日)

 22日と25日の2回に分けて感想をアップしたいと思います。

 22日の乗艦は護衛艦「たかなみ」(DD-110)。汎用護衛艦の中では最新型のネームシップです。艦船ファンは割と偏屈者が多く、退役間近の旧式艦を好む者もおり、私もまぁその例に漏れない者でもあったりしますが、最新型ともなるとさすがに興味が無いとは言えず、搭載機がこれまた最新型のSH-60Kである事も相まってなかなか面白そうな航海になりそう。

 たかなみには私と乗艦券提供の知韓コメンテーターなか氏、それに某艦船模型原型師のやかんづる氏&そのご友人氏の4人で乗る事になっていたのですが、実は私が一番遠い所に住んでおり、電車も少ない日曜日という事で始発に乗っても指定の時間に間に合わないので仕方なく途中までタクシー飛ばしてくる羽目に。

Dsc_0009  それ以降は待ち合わせも問題なく、横須賀駅に集合した4人は吉倉の桟橋へ。途中乗艦券のチェック&持ち物チェックがありましたがそこそこ早い時間だった事もあり、事無く桟橋へ。途中、おやしお級潜水艦が出港。

Dsc_0023  乗艦後は各人それぞれのポジションへ散開。私となか氏は艦橋左舷中段のウィングを占領。(本当はトップの露天艦橋が最高なのですが、なみ型は露天艦橋が設けられていないので上がれないのですorz)やかんづる氏は各所へ散策チェック、ご友人氏は艦橋内のスタッフウオッチング。その間にも8時を過ぎると先行する各艦は次々と出港を開始。隣接する船越や横須賀新港からも出発してきます。(画像は出港するミサイル艇しらたか)

Dsc_0052  たかなみも0830時に出港すると浦賀水道を南下して一路相模湾へ。1200時頃式典が始まるので、それまでに移動&隊列組みを完了する必要があります。特にたかなみは受閲部隊なので先行して観閲部隊(観閲官、つまり安倍首相を乗せた部隊)を待ち構える事になります。追い抜き追い越せは次々と始まり、見ている側としてはこれまた面白いのです。  (画像は先行後本艦の後へ付く同型艦おおなみ、追い越されるDEゆうばり、祝砲担当部隊を追い抜くヘリ担当部隊)Dsc_0058

しかし、この日は天気が一定しない日でした。小雨もぱらつくかと思えば日が射し込むまでになってみたり。

Dsc_0081

 1130時辺りから隊列を組み終わって微速前進状態の艦隊。ちょっとだれます。が、これは嵐の前の静けさ。しばらくすると遠くからうっすらと観閲部隊が付属部隊を伴ってやってきます。受閲艦のたかなみは左舷側に乗員が整列して登舷礼の用意をします。(本来、本番では受閲部隊は観客を乗せていないのです)

Dsc_0171  観艦式では式典開始の合図はありません。お召し艦であるDDHくらまが受閲先頭艦の護衛艦隊旗艦たちかぜとすれ違う所から事実上の開始。受閲艦はお召し艦が真横に来た所でラッパを鳴らし、号令と共に敬礼!("`д´)ゞ お召し艦も答礼のラッパを吹いて離れて行きます。それを全受閲艦が行って行くのです。

Dsc_0178(画像はお召し艦くらまと後続艦ひえい)

 登舷礼が終わると今度は反転して訓練展示です。まずは祝砲担当部隊のDDG3隻が祝砲を順番に2発発射。

Dsc_0167  そして、次はボフォース対潜ロケット担当部隊がロケット発射デモ。もういしかり型&ゆうばり型しか持っていない旧式兵器であるボフォース対潜ロケットですが、展示訓練の華とも言える派手さを持っているので、実働艦全艦を動員しての実演になりました。

Dsc_0183  次はヘリ担当部隊の艦から対潜ヘリの発艦デモ。本艦からもヘリ1機を出動させましたが、発艦の為に本隊と90度向きを変えて離れてしまったので写真撮影がちょっと大変に(^_^;)(画像は発艦していくSH-60K)

Dsc_0141  航空部隊は本隊と離れてしまったのでこの日は良い写真があまり撮れませんでした。唯一の成果は航空部隊指揮機のUP-3Cを撮れた事くらい。

Dsc_0204  それからは洋上給油のデモやIRフレアの発射デモ。今回は洋上給油をDEでなくDDが実演。受油艦がでかくなったのでちょっと補給艦が見え辛くなった感じ。IRフレアは曇ってきたのが幸いして炎が映えました。

Dsc_0221  最後は艦内めぐりをしてた時に偶然チャンスだったSH-60K着艦収容。一番前列のかぶりつきの場所だったんである意味最高(笑)最新鋭機の運用をこの目で見られるのは非常に面白かったですね。着艦してからなかなかエンジンを止められない事など、運用が面倒臭い事は痛感しました(爆)

Dsc_0223

画像は着艦シークエンスのSH-60K。2枚目はベアトラップ着艦拘束装置に捉えられる寸前。

Dsc_0226_1

 という訳で全演目は終了し、今度は一目散に帰港。これも出港と逆の順番で入港する手順。今度は結構飛ばす艦が多く、ダイナミックな航送シーンが見られたりします。

 そして、到着して下艦できたのは1700時過ぎ。下りる途中で艦旗降ろしがかかってしまったのはちょっとショック。まぁ、隣の艦のを見られたからまぁいいか。護衛艦の大変な所は港に戻ってきてから実際に下りられるまでの時間が30分は優にかかるという事ですね。安全の問題などいろいろあるから仕方ないのですが、初めての人などは勝手に不手際にしかねないなぁ、と思ったり。

 下りた後は地上支援担当の海自隊員の皆さんから挨拶されまくりでもう大変(爆)何度頭下げたやら(^_^;)悪い気はしませんけどね。この日は本来リクルートデーに指定されていた事もあり、地連の募集係が必死にパンフ配ってたのが印象的でした。最後は横浜の焼鳥屋にて軽くビールなんぞをいただいて帰宅。帰ってから結構足に来ていたのを自覚。若くないよなぁ_| ̄|○  翌日からは天気絶不調(爆)果たして25日までに回復するのか?それが心配でした・・・・・・(次回に続く)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

獅子身中の虫

ミツトヨ“悪質” 兵器開発に転用・転売「認識あった」 (産経)
 
 精密機器大手「ミツトヨ」の不正輸出事件で、警視庁公安部に逮捕された容疑者の一部が、核兵器開発にも転用可能な3次元測定器の輸出について、「大量破壊兵器(WMD)の開発のために転用や転売される恐れの認識はあった」との趣旨の供述をしていることが27日、分かった。公安部は、ミツトヨがWMD開発懸念国に転売されることも念頭に、組織的に不正輸出を企てたとみている。しかし、エンドユーザー(使用者)の解明は難しく、警視庁幹部は「日本の脅威につながる北朝鮮に流れた可能性も十分にある」と指摘している。
 ミツトヨ社長の手塚和作容疑者(67)ら5人は平成13年、3次元測定器2台を無許可で、核関連部品などの国際的密売ネットワーク「核の闇市場」と関連の深い会社「スコミ・プレシジョン・エンジニアリング(SCOPE)」があるマレーシアに輸出したとして逮捕された。1台はSCOPE社から転売され、ドバイ経由でWMD開発懸念国のリビアに渡ったとされる。

 こうした転売や、測定器の核兵器開発への転用の可能性について、逮捕された容疑者の一部は「(転売、転用される)認識はあった」と話している。

 SCOPE社に輸出された2台のうち残る1台は未開封で、マレーシアに残されていたことも確認され、公安部はこの1台も同様に、WMD開発懸念国に転売される予定だったとみている。

 WMDの開発に使われる可能性の高い機器は、経済産業省の指導で、転売しないよう取引先から誓約書を取ることを求められているが、ミツトヨはこうした手続きをせず、誓約書も取っていなかった。さらに、参考人聴取に複数の社員が「製品が売れれば、転売先はどうでもよかった」と説明。公安部は、逮捕された役員が転売や転用の可能性を認識しながら不正輸出を主導したとみている。

 これまでの調べで、ミツトヨは測定器を輸出する際、規制水準以下の「低性能」と偽装するための数値改竄(かいざん)ソフトを独自開発し、7年以降、1万台以上の測定器を不正輸出していたとされる。捜査幹部は「これだけ膨大な数のエンドユーザーを突き止めることは困難。核兵器開発以外にミサイル技術の開発にも使われた疑いや、『核の闇市場』を通じ、北朝鮮へ流れた可能性もある。会社の利益を優先し、脅威を拡散させたといえるミツトヨは非常に悪質」と話している。

 あまりにお粗末な安全保障感覚に眩暈がしそうなミツトヨ事件です。

 何というか、自分の売った品物のせいで自分が、自分の家族が死んでしまうかも知れない、という危機認識が全く無い、と言うのには呆れ返ります。過去には東芝機械事件、最近はヤマハの無線ヘリ事件など違法輸出の事件が絶えない我が国の経済界です。

 良く「汎用品の軍事転用は良くある話で、それを考えたら輸出なんか出来ない」という意見も耳にします。しかし、今回の様な「犯罪を認識した上でそれでも利潤追求の方が優先」というのとは全く次元が違う、と指摘したいです。彼らの違法行為でMD対策にかかる防衛負担がアップし、ひいては税負担に繋がる事を考えればミツトヨは二重の利敵行為を行った事になります。自国民による売国、利敵行為に対する厳しい法&モラルを確立できる様にしたいものです。(今の日本は防衛意識向上の為の教育が無さ過ぎ・・・・・orz)

| | コメント (2) | トラックバック (1)