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今日から中国の食材が食えなくなる・・・part2

 先日も中国産の食べ物に関する危険性をお伝えしましたが、それらは一応中国国内に限られた問題であって、一応は海外への波及は無かった問題でした。

 しかし、今度はそんな事言ってる訳には行かなくなってきました。中国から毒の入ったニセ薬が海外に輸出され、多数の死者が出ているとの事なのです。

 ニューヨークタイムスが6日報じた所によると、去年9月に中米パナマで起きた大量の原因不明の死者を伴う奇病の原因は「中国産のグリセリン」に含まれていた「ジエチレングリコール」つまり、車の不凍液に使われ以前、日本でも不凍液ワイン事件として騒ぎになったあの薬品だったのです。当然、食品としての使用はどこの国でも認められていません。

 パナマで起きたこの事件での現在までの死者は申告数365人、うち原因が確認出来ただけでも100人を越え、その犠牲者の多くがパナマ政府が配布した風邪シロップを服用した児童だそうです。

 中国からスペインを経由してパナマへ運ばれたこのニセ薬は間で一度も検査されなかったという問題もありますが、何より瓶に書かれた薬品名が信用に足らないという事が驚きです。

 また、この問題は去年9月に起き、アメリカCDC(米国疾病予防管理センター)からのニュースは10月17日付けでこの問題を報じており、日本の愛知県衛生研究所も2006年11月28日の記事でこのニセ薬問題を公表しています。問題自体は「今更?」という位遅く我々に伝わって来ているのです。(ちなみに今回の報道はNYT、ワシントンポスト、朝鮮日報が伝えたもので、日本のマスコミで取り上げた所は今の所無い模様です

 実は、この事件以前にも中米ハイチで1995年11月から1996年6月にかけて109人の子供が急性腎不全などを患い、そのうち88人が死亡しました。CDC、FDAなどとの共同調査の結果、ハイチ当局はアセトアミノフェンシロップに配合されたグリセリンがジエチレングリコールで汚染されていたこと、また、このグリセリンは中国から輸入されたものであったことを発表しました。今回とほとんど同じ事件が繰り返された訳です。(他にもバングラデシュ、アルゼンチン、ナイジェリア、インドなどでも同じ様な事件が起きているらしいです)

 そして今回、産経新聞北京特派員の福島香織氏のブログにて上記の報道にも書かれていない中国当局者のコメントが載せられています。

中国外務省報道官室によれば。
「昨年10月、米国FDAから中国国家食品薬品監督管理局から手紙をもらい、パナマで発生した咳止めシロップ・ライノプリ(?)による死亡で、シロップ中に使用されていた中国泰興グリセリン工場生産のTDグリセリンについて報告があった。国家食品薬品監督管理局はこの事件について調査を行った。その結果、泰興市のグリセリン工場は薬品生産企業に属さず、中服嘉遠公司も薬品経営企業に属さないことが判明した。両企業は国家食品薬品監督管理局の監督の範囲内にない。

 TDグリセリンは、グリセリンにの代表品で一種の混合物であり、グリセリンとは同じではない。この製品は有効期限1年で、泰興市グリセリン工場が工業標準に従って生産している一種の化工原料であり、薬品生産原料ではない。

 薬品管理法、薬品管理法実施条例、薬品登記管理弁法、薬品生産質量管理規範などの法律法規の規定で、わが国薬品生産企業の原料薬および薬用補填材料の購買にたいし、厳格な規定を設けている」

 だそうな。福島氏曰く

■はあ?この、他人ごとな対応っぷり。子供が100人以上死んでいる事件に対し、「中国の食品医薬管理当局の範疇外だから、うちら関係ないもん」と、まず言い訳からいうこの姿勢。ちょっと、ぶちっときた。危機意識のまったく感じられない。確かに、厳密にいえば当局の管理責任外の事件かもしれないが、せめて、もうすこし本気で調査し、ニセ薬の氾濫する中国市場に対する、認識だとか遺憾だとか、対策だとか、言えないものかね。

■しかも、この公式コメントによれば、10月時点で、中国産グリセリンもどきが、パナマの咳止めシロップ大量中毒死事件と関連があることが米国からの通報でわかっていたのに、完全に隠蔽したな!

 との事。その怒り、分かります。どうやら、同時期に中国チチハルで起きたニセ注射液事件(広東省で十数人の犠牲者)に関連して隠蔽しようとした余波がこっちの事件に対応しなかった原因らしい。あまりに大国とは思えない人治主義。役人まで腐っているから国民はおろか外国人まで犠牲にされる。金さえ儲かれば何してもいい的発想にどっぷり漬かった商人達。あまりに危険な国がすぐ隣にある事を我々はもっと危機的に感じるべきなのでは無いのか?そう強く思わずにはいられない今回の報道でした。

 それにしても日本のマスコミが今回の問題を一切伝えて来なかった事は非常に憂慮すべき事ではないでしょうか?中国産の食品、薬品が外国で多くの死者まで生んでいるという事実を伝える事こそが真のジャーナリズムではないのか、そう思う私です。

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コメント

>ちなみに今回の報道はNYT、ワシントンポスト、朝鮮日報が伝えたもので、
>日本のマスコミで取り上げた所は今の所無い模様です

みほりさんの情報源が何処だかは一目瞭然です(笑)

冗談はこの辺にしておいて、どうしようもないニュースです。
こういうのはしっかりと報道してもらわないと・・・。
だからマスゴミなんて言われるんだよ、なぁ?マスゴミさんよ!

もはや人類の生存に対する危機です。
毒菜、廃液垂れ流し、スプレーで芝生の緑化、赤い山、緑の山、不法入国・・・
いい加減にしやがれ!
おととい来やがれ!

眠れる獅子は、そのまま何時までも寝ているのが良かったのです。

投稿: なか | 2007/05/09 22:23

 残念、最初にこの問題見つけたのはご期待の所(笑)ではなくてiza!の記者ブログの方でした(^ω^;)

 まぁ、ここ数日産経が小さいですが紙面でこの問題を扱う様になってくれてますが、他の大手紙が無視しているのであれば狂牛病であれだけアメリカを叩いたのには裏があったのか?と疑いたくなってくる訳で。問題はほとんど同じだけにダブスタと指摘せざるを得ないですね。

 中国産食料よりもアメリカ牛肉の方がマシに思えてきた・・・(爆)

投稿: みほり | 2007/05/13 18:53

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投稿: Kylie | 2014/01/24 05:27

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